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Posted by 安奈 - 2014.12.25,Thu
インターステラー観てきました。
(何回かに分けて記事にします…一気に書くの無理)

■最初に
もう上映期間が残ってないけど、映画館で見ることを強くお勧めしたいです。
クリストファー・ノーラン監督が、2001年宇宙の旅を主軸に膨大なSF作品を結晶化して169分中にばらまいた傑作です。
この映画からSFに入ってもいいし、SF好き層も知識が深まるほど輝きが増す2014年地点のマスターピースだと思います。私も5年後10年後きっともっと好きになる自信がある。

未見の方はできたら追記を読まないようにして下さい。
ネタバレもしてるけどそれは別にいいんです。
これはこういう事、あれはああいう事、という想像がこの映画の一番おいしいところだと思うので変な先入観持つのは勿体無いです。

■TARS
モノリス型HALの登場でわたしはハッピーエンドを確信し、そして泣いた。家に帰ってから泣き風呂で泣き寝ようとしている時に泣きとにかく思い出す度に泣いている。
HAL9000よ安らかに!永遠なれ!!
モノリス+HAL9000=TARS・CASE・KIPP(きっと他にもいるはず)という構造を採用したノーラン監督に喝采を送りまくり!
モノリスは高度な知的存在からの(悪意のある)贈り物として2001年映画版では描かれていました。
HALは人間に対する残忍な競争相手として描かれました(2010年映画版を除きます)
モノリスは知性の象徴です。
それを与えられたものではなく、人が作り出した「相棒」として描いたこの作品は人類と科学に対する信頼に満ちている。
元兵器でありながらきつめのユーモアを持ち、「私はロボット」「使命を果たす」と何度も繰り返すTARS、同僚の同機種に呆れているような真面目でクールなCASE、人の悪意の為に破壊に近いところまで機能を制限されたKIPP。
彼らはみんな人間が造ったモノリスです。人間が自力で獲得した知性そのものです。今涙腺がマッハ!!!!!!!
特にTARS、四次元立方体での声だけ響いてくる場面での並行線・垂直線が強調された本棚の裏は、2001年のボーマンがHAL本体に侵入しシステムを切っていく場面のオマージュのように見えます。
あの殺し合いを踏まえて見るインターステラーでの人類を救う為に協力する二人の姿は本当に胸を打つ。
機械は機械使う人間次第って使い古された言い回しだけどマン博士の元にあったKIPPがいることでTARSの存在は際立ってきます。
正しく扱われた機械は間違わないんです。
2010年でHALに対する弁護と名誉挽回は行われているんですがいかんせん知名度が高くない(2010年も素晴らしい映画ですぜひ)
こうした形でHALの文脈的な末裔を人が造った人の友人に戻して下さったノーラン監督に喝采(二回目)
相棒TARSは物語の最後まで、その先まで(RⅡDⅡよろしく)クーパーと一緒に旅をしますが、人類と科学は固い友情で結ばれていつかイブ(アメリア)の待つエデンに辿り着くという示唆を含んでいるようでとても気持ちがいい終わり方でした。

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